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株式投資における代表的な分析手法である「テクニカル分析」。テクニカル分析はチャートを使ってすぐに実践できるため、初心者の方で十分挑戦できる手法です。
テクニカル分析の指標は、大きくわけて、「トレンド系」と「オシレーター系」と呼ばれる2つの種類があります。以下、それぞれの種類の代表的な分析手法を覚えてマスターしていきましょう!
ちなみに、このテクニカル分析は、FXやバイナリーなどその他の投資方法にも利用可能ですので、覚えておいて損はないです!
トレンド系
まずは、トレンド系についてです。
トレンド系は、株価動向のトレンドを分かりやすく示した指標であり、例えば、代表的なものとして以下があります。
- 移動平均線
- 一目均衡表
- ボリンジャーバンド など
移動平均線
移動平均線は、テクニカル分析指標の中でも分かりやすい指標であり、一定期間の平均価格を計算し、その時点と次の時点での平均価格を線でつなぎ、相場の方向性を見やすくしたもです。一定期間で利用される数字は5、6、10、13、20、25、75日など様々ですが、5日、10日、25日などを多くみかけます。また、その利用のしやすさから、初心者の方をはじめとして、多くのトレーダーが利用しています。
出典:https://kabu.com/
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上へ突き抜けた状態を、一般的に「ゴールデンクロス」と呼び、買いサインとされています。一方で、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下へ突き抜けた状態を「デッドクロス」と呼び、売りサインとされています。
一目均衡表
一目均衡表は、移動平均線同様、トレーダーに大変人気のある指標です。一目均衡表を見る上で、まずは、下記の用語を確認していきましょう。
出典:https://kabu.com/
ここで第1のポイントとなるのが、転換線と基準線です。転換線が基準線を下から上に突き抜けている場合は買いサイン、一方で、転換線が基準線を上から下に突き抜けている場合は売りサインとされています。
次にポイントとなるのが、上記図で「雲」と記載のある先行スパン1と先行スパン2の間です。株価がこの雲の上にあるのか、もしくは、下にあるのかによって、投資判断が変わってきます。株価が雲の上にあるときは、株価が下がってきても、雲がクッションのように株価を下支えしてくれる傾向があります。一方で、株価が雲よりも下にある時は、逆に雲が覆いかぶさって、株価上昇を抑える傾向にあります。そのため、株価が雲よりも上にあるときは、株価の上昇トレンドを表わし、株価が雲よりも下にあるときは、株価の下落トレンドを表します。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドとは、株価の値動きの勢いの変化や方向を見る指標で、移動平均線と標準偏差で計算された上下の価格帯(バンド)を見ます。標準偏差(シグマ=σ)は、移動平均線に対してシグマの1~3倍を加算したものをボリンジャーバンドの+1σ~+3σ、減算したものをボリンジャーバンドの-1σ~-3σとして表示します。バンドが拡大傾向にあれば値動きが大きくなっている傾向にあり、バンドが縮小傾向であれば値動きは小さくなっている傾向にあります。
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オシレーター系
次に、オシレーターについてです。
オシレーター系の指標は、相場の中で売られすぎなのか、買われすぎなのかということを分かりやすく示した指標で、以下の3つが代表的な指標といえるでしょう。
- RSI
- MACD
- ストキャスティクス など
RSI
RSIは買われすぎ・売られすぎが指数化したものです。数値は0~100で示され、数値が一般的に70~80を超えると買われ過ぎ、逆に20~30まで下がると売られ過ぎのサインと言われています。数値が反転しだしたタイミングにて、「買われ過ぎ」の場合は「売り」を「売られ過ぎ」の場合は「買い」を判断する傾向にあります。
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MACD
MACDは「マックデイー」と読み、移動平均線の制度を高めるために開発されたテクニカル指標で、短期の移動平均線と中期の移動平均線の差によって算出されています。分析時には、MACDラインとMACDをさらに移動平均化した「シグナル」を利用します。まず、MACDラインが0よりも上にあるときは上昇トレンドを表しており、逆に0よりも下にあるときは下降トレンドを表しています。また、MACDラインとシグナルラインを利用して、ゴールデンクロス及びデッドクロスの指標として使用することも可能です。
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ストキャスティクス
ストキャスティクスも、RSI同様、買われすぎなのか売られすぎなのかを表すテクニカル指標になります。ストキャスティクスは、動きの速い%Kラインと動きの緩やかな%Dラインの2つからなります。%Kラインが75%を超すような場合には「買われすぎ」、一方で、%Kラインが25%を下回るような場合には「売られすぎ」と考えられています。また、売買をするための判断目安として、%Kラインが%Dラインを上へ抜けたら買いサイン、%Kラインが%Dラインを下へ抜けたら売りサインの傾向となっています。
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初心者におすすめのテクニカル分析
株投資でテクニカル分析を利用する場合、まずは、相場のトレンドを視覚的に捉えやすい移動平均線を使うことをおススメします。移動平均線で買いサインや売りサインが出ている場合には、それを参考にし、逆にサインが出ていないような場合には、違う観点で株の動きを見るべく、オシレーター系の指標を組み合わせると良いですね!
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