今回は、2021年にナスダック市場への上場を果たした注目企業「Poshmark(ポッシュマーク)」について、事業内容、業績、株価などについて紹介していきます!
Poshmarkについて
Poshmarkって?
Poshmark(ポッシュマーク)は、2011年にアメリカで設立された、ファッション特化型のプラットフォームサービスを提供している会社です。2011年のサービスリリース時には、レディースの取り扱いを中心としていましたが、現在は、メンズやキッズ商品も扱っています。
2021年1月14日にナスダック市場への上場も果たし、上場時の時価総額が約7,600億円となった2021年注目企業の1つです。
Poshmarkのサービス
Poshmarkでは、ファッション特化型のプラットフォームとして「フリマアプリ」を展開しています。
アプリ上で、ファッションの商品を売りたい人と買いたい人をつなぎ、配送、決算のインフラ及びマーケティングのソフトウェア及びソーシャルメディアなどのあらゆるサービスを提供しています。
Poshmarkは、そのシステム利用料として20%の手数料を徴収するというビジネスモデルです。
ユーザー側の操作方法もとてもシンプルで、以下の様な手順で簡単に取引ができます。
- 商品を売りたい人がスマホで商品の写真をアップロードします。
- アップロードされた商品を見て買いたい人が、スマホ上で商品を購入します。
- 商品が購入されるとPoshmarkから売り手へ支払済みの郵送ラベルが送られてきます。
- 売り手は、商品を入れた箱にラベルを貼って買い手へ送ります。
- 買い手の元に商品が届き、買い手が受取を承認すると、売り手にお金が支払われます。
Poshamarkのユーザー
Poshmarkは、2020年9月時点において、約6000万人のユーザー及び約3200万人のアクティブユーザーを持っているといわれています。ユーザーの約8割は、ミレニアル世代、またはZ世代で構成されており、利用者は一日あたり25分~30分程度同アプリで時間を費やしているとの結果が出ているとのことです。
Poshamarkの競合
Poshmarkの競合として挙げられる企業には、Thred UP やTradesyなどいくつか存在しますが、その中でも日本企業である「Mercari」が最も大きな競合といえるかもしれません。
2013年に日本で設立された「メリカリ」は、2014年より米国のマーケットにも進出しており、ビジネスモデルやターゲットの顧客層含め、Poshmarkと市場の争奪戦を繰り広げています。
特にメルカリは、アメリカ市場への投資にかなり力を入れており、流通取引総額自体は、Poshmarkと比較し小さいものの、2020年における流通取引総額の成長率は、Poshmarkが約40%であるのに対し、メリカリは約160%という数字をたたき出しています。
今後の各社の成長戦略については引き続き注目です。
Poshmarkの業績や株価は?
業績
Poshmarkの売上は、流通取引量総額の成長率に比例して増加を続けていています。2020年においては、2020年9月までの時点で既に売上が約200億円に到達しており、引き続き最高売上高を更新する予定です。
また利益に関しても、2019年までは赤字計上となっていたものの、2020年9月時点では、約22億円の利益が出ており、黒字化が見えてきている状況にあります。
株価
冒頭にある通り、Poshmarkは、2021年1月14日にナスダック市場へ上場しており、初日は、公開価格を約2.5倍上回る101.5ドル(約1万円)で初値がつきました。
この結果、上場時のPoshmarkの時価総額は、約7,600億円となりました。
現在は、上場時点での注目度から少し落ち着き一時株価を下げていますが、Poshmarkの成長に合わせて、引き続き株価の上昇が期待できそうです。
今後
Poshmarkが主戦場としている市場には、数多くの企業が参入しており、激しい競争が繰り広げられていると言えます。
一方で、ファッションの市場規模は、米国だけでも約5000億ドルあるともいわれており、Poshmarkの成長余地はまだまだあると言えます。さらには、グローバル展開規模を広げていくことで、市場はさらに広がっていくことから、同社の成長戦略に注目です。
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