数年前から「LCC」って名前を耳にします。LCCとは、Low Cost Carrierの略で、いまゆる格安航空会社のことを指します。日本にも、ピーチアビエーション、ジェットスター、エアアジアなど、いくつかLCCが参入していますが、そもそもなんでチケットを格安で販売できるんでしょうか??
LCC普及率
上述の通り、日本にはピーチアビエーション、ジェットスター、エアアジアなど、LCCと言われる航空会社がいくつか存在します。ただ、LCCの普及率は全体の20%に満たない程度です。一方で、欧米などでは、LCCの普及率が50%に迫る勢いの国もありますので、まだまだ、日本でも成長が期待されます。
LCCがチケットを安く販売できる理由
そもそも、LCCってなんでチケットを安く販売できるんでしょうか。それには、主に3つの理由があるのです。
空港の有効活用
LCCと呼ばれる航空会社は、地方の空港を本拠地としたり、地方の空港を利用することがとても多いです。これは、地方の空港を利用し、空港や地域を活性化することによって、空港や地方自治体などから、いわゆる「インセンティブ」と呼ばれる資金サポートを得ているのです。インセンティブは、一回着陸するごとにもらえるものや、乗客数に応じてもらえるものなど、様々ですが、これが意外と重要なのです。これを入手することで、安い費用で飛行機を運航することができ、それがチケット価格に反映されているのです。
サービスの選択
次に、LCCではサービスを選択制とし、お客様が必要としないサービスをそぎ落とすことによって、チケットの価格を抑えているのです。たとえば、LCCでは、荷物を預けたり、座席を選択するのは有料となります。しかし、国内移動などの短い距離の移動であれば、手荷物のみで移動する場合もほとんどですし、座席にも拘らない方が多くいます。このように、必要のないサービスを選択制とすることで、不要な部分にかかる費用を抑えることができるのです。
機材稼働率
最後に、LCCでは可能な限り飛行機を飛ばす時間を長くします。これはどういう事かというと、LCCは日中帯だけでなく、深夜も関係なくバンバン飛行機を飛ばします。つまり、可能な限り飛行機が使われていない時間を減らすのです。これをする事によって、より多くのお客様を乗せることができ、飛行機1機でより多くの売上を上げることができます。これにより、一人当たりのチケット価格を抑えることができるのです。
安全性は?
でも、LCCってチケット価格は安いけど、その分安全性に問題があるんじゃないの?という質問がよくあがります。ただ、決してそんな事はありません。国が求める安全性の基準は、LCCであろうが、そうでなかろうが、全く同じものを求めています。そのため、JALやANAなどの日本を代表する航空会社と全く同じ安全性をLCCも持っています。
まとめ
LCCは、国が求めている安全性の基準をしっかりと満たして安全だけど、3つの理由によってチケット価格は安く設定されています。LCCの出現によって、人々の移動は格段に楽になりました。是非、状況に応じて利用してみてもいいかもですね!
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