こんにちは。
Freedox Magazineです。
本メディアでは、フリーランスや副業をキーワードに皆様が少しでも豊かな生活ができるよう役立つ情報の発信をしております。
企業に雇用されている人でもフリーランスとして独立してる人でも、何らかの形でプロジェクトに関与したことのある人は多いと思います。
プロジェクトの中で、要求されるタスクを実施した経験のある人は多いかもしれませんが、プロジェクト全体を管理したことのある人は、そう多くないかもしれません。
今回は、プロジェクトマネジメントを知る上で、初めに押さえておきたいことをご紹介します!
PMBOKとは
急に、PMBOK (ピンボックと呼んでいます。) と言われても、何が何だか。と混乱された方も多いかもしれませんが、PMBOKは、プロジェクトマネジメントを語るうえで欠かさないものです。
PMBOK(Project Management Body of Knowledge)とは、プロジェクトマネジメントに関する知識を体系的にまとめたガイドラインです。PMBOKはアメリカのPMIというプロジェクトマネジメントの普及拡大を目的とした非営利団体によって作成されました。
一言に、プロジェクトマネジメントと言っても、様々な手法や流派があると思いますが、現在では、このPMBOKがプロジェクトマネジメントの世界標準となっており、プロジェクトの結果だけではなく、プロセスに着目した管理手法が特徴です。
参考:PMI日本支部HP https://www.pmi-japan.org/
プロジェクトとは
PMBOKの定義によれば、独自の製品、サービス、所産を創造するために実施される有期性の業務のことです。
少々堅苦しい表現ですが、更に簡単に言うと、
・独自の製品、サービス、所産を創造:「新しいものを生み出す」
・有期性の業務:「始まりと終わりが存在する」
ということです。
知識体系の限界
実際のプロジェクトは、内部要因・外部要因などで生き物のように状況が変化します。限られたリソースの中でプロジェクトを成功させるために、タスクを組み合わせる必要があり、過去と全く同じ状況、進め方、リソースというプロジェクトは存在しないため、知識を実践の力に変えていくことが重要です。PMBOKのようにプロジェクトを知識・体系的に学び基礎を学ぶと同時に、実践の場で活用することで応用・適応力を身に着けることが、プロジェクトを成功に導くために重要なことです。
プロジェクトのゴール(終わり)とは何か
プロジェクトを行う上で、特に重要なことは、プロジェクトのゴール(終わり)を明文化することです。
やみくもにプロジェクト進行中、議論が活性化していく中で、「あれ、そもそも我々は何を達成したいのか?」が分からなくなってしまうことが多々あります。この場合、原点に戻るためにも、ゴールの明文化は極めて重要です。その中でも、「目的」と「目標」を分けて考えることが重要です。
・「目的」:「目標」よりも上位の概念であり、Whyで考える。なぜ、プロジェクトをやるのか?何のためにやるのか?を明文化しましょう。
・「目標」:「目的」を達成した時の具体的な実現状態をWhatで考える。どうなっていたいか?何を得たいか?を明文化しましょう。
プロジェクトをスタートする上で、最も大切なポイントで、この軸は基本的にブラさないことが重要となります。
日常業務とプロジェクトの大きな違い
日常業務は、いつもの仲間、いつもの目的、いつもの進め方で実施されることが多い一方、プロジェクトは、新たな仲間、新たな目的、新たな進め方で実施させることが多いです。
これだけ見ても、プロジェクトの難しさが伝わりますね。
プロジェクトの成功率
ITに絞ったプロジェクトの成功率を見てみましょう。
まず、ITシステム開発プロジェクトにおいて、品質、コスト、納期の3つの基準全てが、「当初計画通りの成果」を収めたプロジェクトだけを「成功」と定義します。
ITプロジェクトの成功率は、時代の経過とともに上昇しています。
2003年の日経BP社による調査結果によると、26.7%だった成功率は、2008年に31.1%、2018年には52.8%と大幅に上昇しています。半数近くのITプロジェクトが失敗しているため、厳しい結果のようにも思えます。
出典:日経ビジネス電子版 プロジェクト失敗の理由、15年前から変わらず
プロジェクトの大切な3要素
プロジェクトを実行する上で、大切な要素は以下の3つです。
・プロジェクトの仲間を知ること
・プロジェクトの目的を知ること
・プロジェクトの進め方を知ること
次回以降、詳しい中身は掲載していきたいと思いますので、今回は上記3つの要素を知っていただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、プロジェクトマネジメントのイントロダクションとして、プロジェクトとは何か。の全体像をご紹介しました。プロジェクトマネジメントは、個人の感覚や経験値だけで実施しているものではなく、きちんと知識・体系化されており、標準化された一種のスキルであることがお分かりになったかと思います。プロジェクトマネジメントをする上でのガイドラインがあるということですね。
次回は、プロジェクトの企画編ということで、もう少し具体的事例を交えてご紹介したいと思います!
コメント