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Freedox Magazineです。
本メディアでは、フリーランスや副業をキーワードに皆様が少しでも豊かな生活ができるよう役立つ情報の発信をしております。
前回は、自分のトランスファラブルスキルは何か?トランスファブルスキルのジェネラルスキルを中心にご紹介しました。
今回は、トランスファラブルスキルのスペシャルスキル編ということで、他業界に転用できる専門性の高いスキルを中心にご紹介します。
トランスファブルスキルの具体例
今回は、製造業 (航空、自動車、化学等の業種) に焦点を当てた転用可能なスキルの例をご紹介します。
スペシャルスキル
IoT/アナリティクス
まず初めに、IoTとは、身の周りのモノがインターネットにつながることをいいます。
様々なIoTの仕組みがありますが、代表的な仕組みとして「モノの動きや状態が分かる」というものがあります。センサーなどで、モノの状態や取り巻く環境を常にモニターできます。
特に、製造業においてはIoTへの取り組みの重要性が高まっており、上記IoTの仕組みから、代表的な活用目的に「故障予測」「原因診断」など予防的措置への活用が期待されています。
航空分野では、航空会社でのエンジンの使用実績・状況がエンジンメーカーに送信され、メーカーが保有する過去の不具合実績や傾向と照らし合わせて不具合に至る前に警告を出すなどの取り組みが行われつつあります。
このような基本コンセプトは、航空に限らず自動車、電力等も同様でしょう。
このように、企業における、IoTの導入が今後ますます進んでいくことが予想されますが、課題として「IoTの導入を先導する組織・人材の不足」の回答が、他国企業と比較して高くなっているという特徴がみられます。(参考:総務省|平成30年度 情報通信白書)
IoT/アナリティクスのスキルは専門性の高い高度なスキルであると同時に、業種を超えたスキルの転用が可能なスキルです。習得することで市場価値は間違いなく高まるでしょう。
自動化・ロボティクス (RPA)
RPA (Robotic Process Automation) とは、ロボットによる業務自動化の取り組みを表す言葉です。
RPAは人間が行う業務の処理手順を操作画面上から登録することで、ブラウザやクラウドなど様々なアプリケーションを横断し業務の自動化を実現します。
現在、RPAは様々な業界・業種で活用され始めており、既に製造業の工場におけるライン業務などでは、人間をサポートする戦力として導入が進んでいます。
RPAにより、作業を自動化させるために、ロボット/シナリオの構築、保守や運用のが必要になりますが、夫々必要なスキルが異なります。
自分が獲得しようとする企業の業務内容、目的や要求に応じたスキルの習得が重要ですね。
プロジェクトマネジメント
新しい製品の開発等、新しいプロジェクトを立ち上げる際に、企業によっては、プロジェクトマネージャーを配置して業務を進めていく場合があります。
プロジェクトマネジメントとは、期限・納期が決められているプロジェクトをどのように遂行すれば達成出来るか、計画を立ててコントロールしていく業務です。
具体的には、「いつまでにどの程度の品質で成果を出す必要があるか。」を明確にして、そこから逆算してプロジェクト成功までのプロセスを構築していきます。
プロジェクトマネジメントをする上でのポイントは、「プロジェクト達成までに必要なタスクの抽出」、「各タスクにかかる時間の明確化」そして「プロジェクトの達成を定義すること(成果物を決める等)」等があります。
プロジェクトマネジメントの手法を体系的に学ぶには、様々な企業・団体が設定しているガイドラインに沿って学ぶことも一つの近道かもしれません。
その中でも、PMBOK(Project Management Body of Knowledge)というガイドラインは、プロジェクトマネージメントの世界標準として世界各国に浸透していますので、スキルを習得する際の参考にしてみてもいいかもしれません。
参考:PMI日本支部HP https://www.pmi-japan.org/
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、他業界に向けた価値を提供するために必要なトランスファラブルスキル(スペシャルスキル編)とは何か。をご紹介しました。
今回例に挙げたスキルは、近年、産業全体・業種横断で必要なスキルとして位置付けられているものであり、雇用を前提とした企業のみでは人材育成が十分に出来ないスキルとして紹介されています。
言い換えれば、企業はこの様なスキル保有者に関して、業務委託契約等のプロジェクト単位で必要な即戦力という見方をしているでしょう。
フリーランスとして活躍する際、このような専門性が高いスキルを習得することが、ほかのフリーランスとの差別化に繋がり、自身の市場価値を高めていくことになるでしょう。
参考:産業界が求める能力・スキル 平成29年11月産業人材政策室
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