テレワークが普及し、働き方の自由度が増した中、注目度が増々ましているのが「アドレスホッパー」という生き方です。
社会へも徐々に浸透してきたといえます。今回は、そんなアドレスホッパーのメリット・デメリットについて紹介していきます。
アドレスホッパーとは?
アドレスホッパーとは、決まった家を持たずに点々と生活する人を指す、AddresssとHopperを組み合わた造語です。
例えば、今日は京都の旅館で仕事して、明日は、大阪のゲストハウスに泊まって近くのカフェで仕事をしようというのがアドレスホッパーです。はたまた、今日はパリに泊まって仕事をして、明日はドイツに移動しよう。こんなのもアドレスホッパーです。
今までは、会社員だと中々このような生活は難しかったかもしれませんが、フルリモートを認める会社も増えてきており、このような働き方もできるようになってきました。また、フリーランスの方々でこのような生活スタイルをとっている人も意外と多くいるようです。
アドレスホッパーになるメリット
固定費を下げられる
アドレスホッパーは基本、決まった自分の家を持ちません。そのため、家賃や光熱費といった固定費がかかりません。
もちろん、ホテルやゲストハウスに宿泊するのでお金はかかりますが、泊まるホテルのランクなどは自由に都度選択できるので、支出する費用をその時々の状況によってある程度コントロールすることが可能です。
人脈が広がる
アドレスホッパーやノマドワークと生き方が広がってきたことにより、そのような人々に向けた宿泊施設なども増えてきました。そのような施設では、似たような生活を送っている人々がいるので、自然とその人達との交流が増えます。
また、場所を移動すれば、そこでもまた新たな人々とであうことができます。
時間を有効活用できる
アドレスホッパーは、基本好きな場所で仕事をするため、通勤といった概念はあまりあてはまりません。通勤時間がない分時間を有効活用できます。
また、食事会などで夜遅くなったりする場合でも、その会場付近に宿泊すればよいため、そのような意味でも時間の効率化がはかれます。
ミニマリストな生活ができる
アドレスホッパーの場合、自分の所有物は持ち運びができる量に限られます。そうすると、必然的に本当に必要なものだけを持つようになり、ミニマリストのような生活をすることが可能になります。もちろん、荷物が多く倉庫を借りているようなアドレスホッパーもいますが、それはそれで問題ありません。
知識や経験の蓄積ができる
アドレスホッパーは、様々な土地を転々とするケースが多いため、その土地ごとに様々な経験を堪能することができます。まるで毎日が旅行のような気分を味わうことができるでしょう。そこでしか味わえない経験を毎日できるのは大きなメリットといえます。
アドレスホッパーのデメリット
一方で、決まった家がないということは、不都合なことも起こります。
決まった住所がない
アドレスホッパーの場合、決まった家がないので、住所もありません。住所がないので、郵便物の受け取りや、税金の支払いなど住所が必要な一連の手続きで弊害が起こります。
ひとまず、実家の住所で住民票を持ち、登録には実家の住所を利用しているケースも多くありますが、実家が頻繁に行けるような場所にない場合には、色々と面倒ではあります。
社会的信用が下がる
決まった家を持たず、旅をしながら生活する。聞こえはカッコよく憧れるかもしれませんが、一部の人には理解されない生き方に写ってしまうかもしれません。また、住所がない場合、客観的社会信用が乏しく、クレジットカードの作成ができず生活に支障をきたしてしまうかもしれません。
住む場所を常に探す必要がある
アドレスホッパーは、決まった家がない分、寝泊りする場所を常に探さないといけません。毎日のように場所を移動する。それがアドレスホッパーの醍醐味でもありますが、家を探し続けるのもずっと続けると体力的にきつくなってしまうかもしれません。
節約生活をしなくてはならない
普通の会社員と同じくらいの収入をえられたとしても、毎日1万円を超えるホテルにとまってしまうと家を借りるよりも支出が多くなってしまいます。これに交通費や食費を加えれば、あっという間に稼いだ収益はそこをついてしまいます。そのため、寝泊りするのはゲストハウスなど、安宿に泊まらなくてはいけなくなることが多くなるでしょう。
よっぽどたくさんの収益を稼いでいない限り、きりつめた生活をしなければならないかもしれません。
まとめ
今回は、アドレスホッパーのメリットとデメリットについて紹介してきました。
アドレスホッパーのような生き方は、誰もが憧れる生き方かもしれませんが、特定の家を持たないが故のデメリットなどもあります。
それでも、1年くらいはアドレスホッパーといった生き方をしてみてもいいかも!
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