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コンピテンシーという言葉を聞いたことはありますか?
米国人事管理庁によれば、コンピテンシーとは「仕事上の役割や機能をうまくこなすために、個人に必要とされる、測定可能な知識、技術、能力、行動、およびその他の特性のパターン」と定義されています。
フリーランスとして、組織にいても独立しても成果を出し続ける価値のある人材になるために、ハイパフォーマー人材は、普段どの様なことを意識しているか、どの様な行動をしているか等、行動や思考を知り、必要な資質能力を体系的に整理し理解しておくことも重要です。
今回は、コンピテンシー、スキル、アビリティ等、個人のスキルや能力に関わることを整理してみたいと思います!
スキルとは
トレーニングや勉強によって身につけた専門的な能力・技能をいい、特定の分野に関する専門知識
や、高度なIT処理能力、営業スキル等があります。スキルは、能力・技能そのものを言うため、実際の行動が伴わなければ成果には結びつきません。スキルはあるが、この企業・このプロジェクトでは成果が出ない。ということもあるかもしれません。
アビリティとは
ものごとが上手にできる力量や能力、特定分野における才能や技能をいい、どれだけ成果を出せるか、期待に応えられるかを表します。
アビリティは、「持って生まれた能力」だけでなく、「努力して得られた能力」も含まれます。
他の言葉とリンクして使用されることがあり、従業員が企業に継続して雇ってもらうための能力である「エンプロイアビリティ」や、追跡可能性を意味する「トレーサビリティ」などが有名です。
コンピテンシーとは
コンピテンシーとは、成果を出す人材に共通した人格や行動特性のことを言い、能力や技術を発揮する力のことです。具体例として、
人格に関する分野
自己の成熟性を評価する項目であり、誠実さ、冷静さ、几帳面さ、慎重さ、ストレス耐性、規律、思いやり等があります。
行動科学分野
行動力を評価する項目であり、自立志向、柔軟志向、協調性、変革志向、チャレンジ精神、目標達成志向、逆説への対処等があります。
コア・コンピテンシーとは
企業
コア・コンピテンシーとは、企業の中核となるビジネス上の強みのことをいい、具体的には、他社と比較して優れた能力のことです。
そもそも、「コア・コンピタンス」という言葉は、経営学者のゲイリー・ハメル氏と元米ミシガン大学ロス経営大学院教授のC・K・プラハラード氏によって、著書「コアコンピタンス経営」のなかで提唱された考え方です。
個人
WHOでは、独自のグローバルコンビテンシーモデルを開発し、個人に対する行動特性や資質を定義して採用時の判断に用いたり、成果を出せる人材開発に役立てようとしています。
ここでは、 7項目の行動特性や資質が挙げられています。
①確実で有効な方法でコミュニケーションを行う
人々との会話や相互関係の上で、明確に自己表現でき、傾聴できる。また文章でのコミュニケ}ションもうまくできる。それによって情報の共有を確実にすることができること。
②自分自身をよく知り、管理できる
わかりにくい状況やプレッシャーに対して、自己反省しながらうまく対処すること。批判を建設的な発展の機会と考えて活用すること。継続的な学びの機会や、専門家としての成長の機会を求めること。
③成果を出す
良質な成果を生み出し、手渡すこと。成果実現に向けた活動を行うこと。
④変化する環境の中で前進する
新しいアプローチやアイデアを受け入れて、提案すること。変化に前向きに対応して適応すること。
⑤連携とネットワークを育てる
司僚やチームメンバーとの良い関係を創り育てること。争いをうまく建設的に処理できること
⑥個性や文化の違いを尊重し奨励する
様々な経歴や考え方を持った人々と、建設的に仕事をする能力を示すこと。違いを認め、全ての人が貢献できることを請け合うこと。
⑦手本となり模範となる
専門家として、倫理的、法的制限の範囲内で活動を行い、その遵守を他の人にも促すこと。明確な個人的・組織的倫理観や価値観に従って行動し続けること。
出所:WHO GLOBAL COMPETENCY MODEL
出所:WHOグローバルコンピテンシーモデル :三重県立看護大学紀要
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ハイパフォーマンスな人材になるためには、スキル、アビリティ、コアコンピテンスが必要だということがお分かりいただけたかと思います。
自らのスキルを高めるために、スクールによって勉強することは重要です。ただ、そのスキルはどの環境下に置かれても同じ成果を出すには、コア・コンピテンシーとして定義される個々人の行動特性や資質が重要となってきます。スキルを習得し、実際のプロジェクトや職場で業務を行う際は、コア・コンピテンスを意識してスキルを発揮できれば、世界中どの環境においても最高のパフォーマンスが出せるでしょう。ここに引用した、コア・コンピテンスはWHOがとりまとめたものですが、全ての業界や人材に当てはめることが出来ると思います。自身のコア・コンピテンスを意識するとともに、企業やプロジェクトが人材に何を期待しているかを意識すれば、価値ある人材になっていくことでしょう!
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