南アメリカ大陸の北部に位置するベネズエラ。コロンビアと共に北アンデスの国家であり、南アメリカ大陸でも指折りの自然の宝庫として知られています。今回はそんなベネズエラの治安やベストスポットについて紹介していきます!
ベネズエラの治安は?
まず、南米の国を旅する上で気になるのが治安ですよね。世界屈指の産油国でありながら、ハイパーインフレーションに陥ったベネズエラ。「世界史上最速のハイパーインフレーション」を生み出したこの国では、長年、大統領の地位にいるマドゥロ大統領が社会主義的な政策を継続していましたが、2019年にとうとう自由主義を認めるようになりました。それでも、引き続き経済状況は不安定であり、失業率も高く、治安は決して良くありません。また、ベネズエラの首都カラカスでは、政府デモや暴動も多発していることから、カラカスを旅するときは、必ず現地の人や団体で行動することをおすすめします。地元の方々も治安が悪いと話していますので、気を付けましょう!
ロストワールド「エンジェルフォール」
そんなベネズエラには、旅好きなら誰もが知っている世界最長の滝「エンジェルフォール」があります。エンジェルフォールは、世界最後の秘境といわれるギアナ高地に存在しており、あたりにはテーブルマウンテンが数多くそびえ立っています。その中でも、標高2560mのアウヤン・テプイからエンジェルフォールは流れ落ちており、世界最大の落差979mもの滝は圧巻です!
エンジェルフォールに行くには?
世界最後の秘境とだけあって、エンジェルフォールまでの道のりはかなりハードです。日本からアメリカを経由してやっとベネズエラの首都カラカスへ着いたと思ったら、飛行機を乗り継いで、エンジェルフォールへの出発点の街「カナイマ」へ向かいます。カナイマからさらにボートや徒歩で5時間ほど進むとやっとエンジェルフォールが見えてきます。それでももちろん行くだけの価値はありますし、だからこそ毎年数多くの人が訪れます。
ベストシーズン
エンジェルフォールズの麓へはボートでいきますが、川の水量が少ないと近づくことができません。そのため、迫力のあるエンジェルフォールを見るなら、4月中旬から11月中旬ごろまでの雨季がおすすめです。特に、水量が安定する6月中旬から11月中旬はほぼ確実に滝まで近づくことができます。ただ、雨季じゃないとダメというわけではありません。12月から3月頃までの乾季に訪れると、確かに滝の迫力はなくなるものの、天候に恵まれることがかなり多く、ギアナ高地の雄大な景色を堪能することができます。
下からも上からも
せっかくエンジェフォールに来たなら、その雄大な景色を是非上からも見下ろしましょう!エンジェルフォールは、ボートで近づくこともできますが、遊覧飛行で上空からアタックすることもできます。20億年の歳月に耐えた地球最古の岩盤テーブルマウンテンやエンジェルフォールを下から見上げるのと、上から見下ろすのとでは、その印象は全く異なります。是非両方からその絶景を目に焼きつけましょう!
ギアナ高原の魅力
世界最後の秘境、ギアナ高地の魅力は、エンジェルフォールだけではありません!
大平原グランサバンナ
標高1400mのカナイマ国立公園の東側に広がる大平原グランサバンナは、恐竜が生きていた太古の地球の姿をそのまま残したかのような風景です。ここでは、この地域だけでみられる固有の動植物が多く見られます。
ギアナ高地最高峰、ロライマ山着陸のチャンスあり
ギアナ高地には100を超えるテーブルマウンテンがありますが、その中の最高峰が標高2810mのロライマ山です。その雄大な景色をへリコプターで眺めると、あたかも恐竜がいた世界にワープしたかのように感じられます。
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