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Freedox Magazineです。
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リスクマネジメントは、起業後の健全な企業経営だけではなく、個人事業主として活動する場合であっても欠かせないものです。企業(個人事業主)は様々な問題を抱えており、その問題が事業運営にインパクトを与えるものもあるでしょう。これらの問題を未然に防ぎ、損失の回避や低減を図るプロセスをリスクマネジメントといいます。
今回は、リスクマネジメントとは何か、機能されるために必要なことは何か等を中心にご紹介します。
リスクマネジメントとは
会社の事業や組織運営に影響を与える問題の発生を未然に防止するために、リスクの低減または回避するための一連のプロセスをいいます。
もう少し具体的に言うと、、、
情報の収集・共有を通じて発生傾向の把握やハザードの特定を行い、予想される発生頻度や事業運営(組織運営)等への影響度・重大性のリスクを分析し、許容できないリスクがあればそれを除去・回避するための具体的施策を立案し、施策の決定、現場への展開、当該施策の実施後の妥当性評価を行って、事業運営に係るリスクが問題に発展する前に、これを積極的に封じ込めるか、低減しようとする活動をいいます。
会社の事業や組織運営に影響を与える問題は大小問わず多岐にわたり、人身事故、災害、サイバーテロ、ハラスメント等様々です。
企業は自社の事業運営に影響がある問題を未然に防止するために、常に、リスクマネジメントを機能させながらリスク管理を徹底することが重要です。
リスクマネジメント実施上の基本原則
リスクマネジメントを実効的、継続的に機能させるためには、リスクマネジメントに関与する者が遵守しなければならない基本原則があります。以下に、代表的なものを記載します。
- 情報提供者の遵守事項
従業員のすべては、積極的に情報を報告すること。また、報告に際し、事実の正確な記述に努め、特定の個人や組織に対する誹謗中傷はしてはならない。
2. リスクマネジメントに関わる者の遵守事項
情報提供者の氏名や特定できる内容を明かにしてはならない。また、情報提供者が無用の不利益を被る事のないように、最大限配慮しなければならない。更には、知りえた情報の管理に十分配慮し、許可なく情報の閲覧、開示をしてはならない。
リスクマネジメントに関わる言葉の定義
・安全な状態とは
企業や組織を運営する上で、安全な状態とは、運営に関わるリスクが、受け入れ可能なレベルまで低減され、制御された状態をいいます。
・ハザードとは
事業・組織運営に影響を及ぼす事態を引き起こす可能性のある要因をいいます。
・リスクとは
ハザードが引き起こす自体について予測される、「発生率」と「重大性・影響度」の組み合わせをいいます。リスク=「発生率」×「重大性・影響度」で表され、測定できるものをいいます。
※:ハザードとリスクの違い
ハザードというのは事態が発生する可能性があるか、不確かであるのに対して、リスクはその不確かさを確率的に計測できるものです。
余談・・・ハザードという言葉の使い方の例。
車のハザードランプは馴染みがあるかと思います。緊急停車した場合等、後続の車両に注意を促して危険を回避する目的などで使用するものです。ハザードという言葉を使用される理由は、「危険(事態)」を周囲に知らせ、その危険を回避させるためです。危険を知らずに安易に近づいた場合、衝突する(危険)可能性があるため、リスクを低減させるために、危険を認知させる目的があります。
・リスク評価
「発生率」と「重大性・影響度」から、リスクレベルを判定することをいいます。
・ヒヤリハット
重大な問題には至らないものの、「ヒヤリ」としたり、「ハッと」するなど、⾃⼰が経験した結果として業務上及び事業上の問題に⾄らないが、⾄る可能性があった事象をいいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、リスクマネジメントの解説その①をご紹介しました。リスクマネジメントの定義や手法は様々です。企業や業界に応じた定義の仕方や方法が必要になりますが、一つの参考として頂ければ幸いです。次回も引き続き、リスクマネジメントの解説をしていきます。
リスクマネジメントツール
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