近年、様々な副業が登場していますが、副業をはじめようと考える人の中には「経理業務」の副業を検討している人もいるのではないでしょうか。
会社の経理部などで働いている人なら、日々の業務で使っている知識や経験を活かせるため、比較的経理業務の副業は始めやすいかもしれません。
一方で、経理業務の経験が全くない人は、経理に関する仕事を副業にすることができるか悩んでませんか??
そこで今回は、よくある経理業務に関連した副業の紹介と、経理業務の副業は未経験でもできるのかについて紹介していきます。
副業募集もある経理業務の仕事
データ入力
経理業務の仕事でも、あまり経理知識がなくても実施できるのが、データ入力です。
作業内容としては、紙に書かれた伝票や資料を内容を写してデータ化していく作業です。
最近では、紙の資料をスキャンで読み込むことで、自動でPCに取り込めるようなシステムも増えてきていますが、うまく読み込めないケースなどもあり、現時点において、人がデータ入力を行うというニーズはまだまだあります。
特に、会社の営業サイクルの中でも、取引の請求書や経費の精算など、経理が関わる分野で紙資料が発生することが多いので、経理業務を行う中でのデータ入力の必要性は引き続き高いです。
経理事務
経理事務は、データ入力作業に似ている部分もありますが、社内で経理に携わる人数が少なかったり、会計事務所や税理士事務所として、記帳代行業務を請け負ったけど、作業を何人かで分け補助者が必要な場合などに募集している場合があります。
具体的な作業としては、上記のデータ入力も業務の1つとなることが多いですが、その他に資料整理や社内関係者とのコミュニケーションなどを行うこともあります。
経理事務であれば、決算や経理の全体の流れや知識がなくても、仕事ができる場面が多くあります。
記帳代行
記帳代行は、依頼された企業(クライアント)の帳簿作成をクライアントに代わって行う仕事です。
上記のデータ入力によって纏まったデータを、会計システムへ仕訳として入力して取り込み、決算書を作成していく作業です。
規模が小さい会社であれば、記帳代行は一人でも完結できてしまいますし、規模が大きくなり仕訳数が増えたりすると複数人で対応することもあります。
記帳代行業務は、実際に仕訳をきったり、自ら決算を締める必要があるため、ある程度の経理実務経験や知識が必要な仕事といえます。
申告作業
税金申告のための資料作成も、副業募集のある案件の1つです。
副業で税金申告に関わる作業を実施する場合は、実際に申告をするというよりは、申告をする上で必要な資料を作成するケースがほとんどです。
決算業務は自社で行っている中小企業でも、税金の申告は外注に出している場合が多く、申告作業をしてもらうためには、必要情報を提出する必要があります。
また、外注を受けた側は、受け取った情報を申告書に転記していく必要があり、そのどちらからも副業のニーズが存在します。
経理業務は未経験でもできる?
例えば、データ入力や資料整理を中心とした経理事務であれば、経理の知識・経験がなくても作業自体は行えます。一方で、行っている作業の内容を理解しながら仕事をするという意味では、経理の知識を保有しているということが望ましいです。
逆に、記帳代行や申告作業ともなると、経理の知識や経験が不可欠となるといっていいでしょう(申告作業を行う場合には税金に関する知識も必要)。
結論として、経理業務の副業は未経験でできるものもあるが、実務経験を持っていることが望ましく、実務経験がなかったとしても経理の知識は事前に身につけておくべきです。
経理業務の知識を身につけるためには?
経理業務の知識を身につけるなら、簿記の勉強をしてみましょう!
勉強をするためのモチベーションとして、日商簿記の資格取得を目指すのもおススメです。
日商簿記
日商簿記では、仕訳の計上の仕方や決算の締め方などを学ぶことができ、実務で必要な実践的な知識が身に付きます。
日商簿記の資格自体は、初級及び3級~1級まで存在しますが、本業や副業で利用するために資格を取得するのであれば、最低でも2級を取得する必要があります。
これは、日商簿記の2級で、会社レベルで記帳や決算などを行う場合の知識を学習するからです。
一方で、1級まで取得するとあらゆる経理業務の知識を習得することもできますので、業務の幅がさらに広がります。ただし、1級の合格率は低く、資格を取得するには、本腰を入れて勉強する覚悟が必要ですので、まずは、2級を取得することをおすすめします。
まとめ
経理業務の副業には、「データ入力」「資料整理」「記帳代行」「申告作業」など様々なものがあります。
中には、経理の知識や経験がなくても実施できる作業はありますが、自分がやっている仕事を理解したり、副業案件をゲットする可能性を少しでも増やすために、少なくとも経理の知識は事前に身につけておくことをおススメします。
経理の知識を身につけるためには、日商簿記試験を受けることがおススメですので、まずは日商簿記試験2級取得を目指してみてはいかがでしょうか。
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