近年では働き方の多様化や柔軟性の重視が進み、リモートワークが一般的になってきました。リモートワークでは、オフィスにいることなくチームメンバーやクライアントとコミュニケーションを取る必要があり、その中で、「WEB会議」が重要なコミュニケーションツールとして需要が高まっています。
企業にとっても移動や宿泊などの出張コストを抑えることができ、また、複数の人々が同時に参加できるため、時間の節約や業務効率の向上が図れます。
フリーランスは通常、クライアントや仕事先が複数存在することが一般的です。
WEB会議を利用することで、遠隔地にいるクライアントとも簡単にコミュニケーションを取ることができ、フリーランスでの活動の幅が大きく広がります。
そんなWEB会議ツールも、様々な製品が普及しており、製品によって機能や価格が異なっています。
今回はフリーランスに特におすすめできる「WEB会議ツール」を厳選して紹介していきます!
Zoom
Zoom(ズーム)はアメリカの企業が提供するWEB会議ツールです。
世界的にも多くの企業、ユーザーが利用しており、日本でも広く使われています。
Zoomの魅力として挙げられるのが事前にIDの登録やログインが必要なく、簡単に会議に参加できることです。
URLさえクライアントに伝えることができれば、WEB会議を開くことができるため、会議メンバーの参加が遅れたり、そもそも参加できなかったりするトラブルが軽減されるので、主催者にとっての負担が大きく軽減されます。
料金プランは無料プラン合わせて4パターンありますが、無料プランは会議時間が制限されるなどの影響があるため、ビジネスでの活用においては有料プランの使用を推薦いたします。
また有料版はクラウドを利用することで会議の音声や映像を録画保存することができます。
プラン | 料金 | 特徴・機能例 |
基本 | 無料 | ・会議時間:40分 ・出席者:100名まで |
プロ | 20,100円/年 | ・会議時間:30時間 ・出席者:100名まで ・クラウドの利用が可能(5GBまで) |
ビジネス | 26,900円/年 | ・会議時間:30時間 ・出席者:300名まで ・クラウドの利用が可能(5GBまで) ・SSO、管理対象ドメインの利用 |
ビジネスプラス | 31,250円/年 | ビジネスプランに加えて下記の機能が追加 ・クラウドの利用が可能(10GBまで) ・翻訳版字幕 ・地域内無制限の電話機能 |
Teams
Teams(チームズ)はMicrosoftが提供するツールです。WEB会議はもちろん、チャットツールとしても多くの企業で利用されています。
他のMicrosoft製品との連携の簡単さが他製品と比較して最大のメリットといえます。
メールやExcel、WordといったMicrosoft 365との連携によりスケジュール管理から作業ツールまで一括管理することが可能です。
料金プランは下記の通りです。
プラン | 料金 | 特徴・機能例 |
無料 | 無料 | ・会議時間:1 対 1 は30 時間、グループ会議は60分まで ・出席者:100名まで ・クラウドの利用が可能(5GB) |
Microsoft Teams Essentials | 500円/月 | ・会議時間:グループ会議も含めて30 時間まで ・出席者:300名まで ・クラウドの利用が可能(10GB) ・電話/Webでのサポートの利用が可能 |
Microsoft 365 Business Basic | 750円/月 | Essentialsに加えて ・クラウドの利用が可能(1TB) ・会議のレコーディングと文字起こし ・標準セキュリティ |
Microsoft 365 Business Standard | 1,560円/月 | Microsoft 365 Business Basicに加えて ・ウェビナーの開催 ・出席者登録とレポートのツール |
後半2つはMicrosoft 365から始まる通り、Microsoft 365 のアプリの機能としてのTeamsを指します。
Teams単体で利用したい場合は前半2つのプランを利用すると良いでしょう。
Google Meet
Google Meet(グーグルミート)とはGoogleが提供するWEB会議ツールです。
元々は「Google ハングアウト」としてリリースされていましたが、2021年からGoogle Meetに移行されました。
Google Meetの魅力として、アプリケーションなどのインストールを不要とし、ブラウザのみで完結することができます。会議の主催者ではなく、参加者であればGoogleアカウントの登録も不要です。
また、Google社の製品のため、他Google製品・サービスとの連携が充実しています。
例えば、Googleカレンダーを利用して、会議予定をセットし、メンバーを招待する際に、ボタン一つでGoogle Meetの会議URLを発行することができます。
Gメールであっても同様で、ボタン1つですぐに会議UPLを発行できるなど、Google ならではの連携が可能です。
料金プランは下記の通りです。
プラン | 料金(1年契約の場合) | 特徴・機能例 |
無料 | 無料 | ・会議時間:無制限 ・出席者:100名まで |
Business Starter | 680円/月 | 無料プランに加えて ・クラウドの利用が可能(30GB) ・セキュリティと管理機能 |
Business Standard | 1,360円/月 | ・出席者:150名まで ・クラウドの利用が可能(2TB) Business Starterに加えて ・録画機能 |
Business Plus | 2,040円/月 | ・出席者:500名まで ・クラウドの利用が可能(5TB) ・高度なセキュリティと管理機能 Business Standardに加えて ・出欠状況の確認 |
Enterprise | 非公開 | ・出席者:1,000名まで ・クラウドの利用が可能(5TB)追加可能 Business Plusに加えて ・ノイズキャンセル ・ライブストリーミング |
会議のみであれば会議時間の制限もなく、参加人数にもある無料プランでも問題ないかと思います。
ただし録画機能はBusiness Standardプラン以上になるので、機能から判断して選択してください。
紹介した会議ツールを比較!
今回紹介したツールを比較したら下記のようになります。
製品名 | Zoom | Teams | Google Meet |
金額(月額) | 1,675円~2,600円 | 500円~1,560円 | 680円~2,040円以上 |
会議時間 | 無料:40分 有料;30時間 | 無料:グループ会議は60分 有料;30時間 | 無料:無制限 有料;無制限 |
参加人数 | 無料:100名 有料;300名~500名 | 無料:100名 有料;300名 | 無料:100名 有料;150名~1,000名 |
録画機能 | 無料:有り 有料;有り | 無料:有り 有料;有り | 無料:無し 有料;有り |
その他機能 | 翻訳版字幕 | 会議のレコーディングと文字起こし | ノイズキャンセル ライブストリーミング |
まとめ
いかがでしたでしょう
今回はフリーランス活動に必要なWEB会議ツールを紹介しました。
どれも有名な製品のため、数多くの企業が利用されています。
しかし製品によって値段、機能などが全く異なっているので、ぜひ自分の業務にあった製品、プランを選択してみてください。
Freedox Magazine編集部
コメント